白井 凛 SHIRAI Rin
東北大学歯学部 2年
宮城県仙台市出身。現在、東北大学歯学部に在籍している。ハワイでの短期留学に加え、温泉同好会やIPLANETなどのサークルに所属しつつ、カフェでのアルバイトなど、学業以外の活動にも積極的に取り組んでいる。
インタビュー実施:2021年11月17日
◇ハワイでの短期留学
白井さんが東北大学を選んだ理由、また歯学部を選んだ理由を教えていただけますか。
私は短期留学をしたくて、実家から通える範囲の大学であればそのお金を家族が出してくれるというので東北大学をまず選びました。働く未来が描きやすい医学系の学科、特に私は細かい作業が好きだったこともあり、歯学部を選びました。
大学1年生のときに大学生活をスタートする上で意識されていたことや目標にしていたことはありますか。
入学前海外研修に参加し、うまく英語が使えなかったので英語の勉強を頑張りたいなと1年生の時は思ってました。 IPLANETっていう国際交流サークルに入っていて、英語が耳に入ってくるような環境にいたと思います。IPLANETでは、定禅寺通りの光のページェントの中のイベントでサンタパレードっていうのがあって、サンタのコスプレをしてみんなで歩くんですけどそれがすごく楽しかったです。
大学1年生での印象に残っている出来事などをお話いただけますか。
夏のSAPっていう短期留学のプログラムに参加して、ハワイ大学に3週間弱ぐらい留学していました。そのSAPではハワイの文化を学ぶというのがメインテーマで、一緒にハワイの神話についての博物館に連れて行ってもらいました。ティーチングアシスタントが3人ぐらいいたのですが、博物館に英語とハワイ語で書かれた文章があって、その人がハワイ語のほうを読み上げてこういう意味だよって言ってくれてたのがすごい衝撃的でした。ハワイ語が存在するのは知ってたけど、こうやって日常的に理解できる人がいるんだっていうのにびっくりしました。
留学を通しての感想や、また見えた課題を受けて、帰国後にされたことは何かありますか?
例えば受験英語のリスニング問題とかだと、すごいきれいな発音の英語ばっかり聴いて勉強してたので、ちょっと訛ってたりして大変でした。私は低い声の英語を聞き取るのがすごく苦手で、低い声の先生の授業が終わった後に、TAの人に「ここどういう意味だったの」って毎回質問していた時は、聞き取ることの大変さを感じました。
夏のSAPで色々学べたのも楽しかったし、今でもたまに会ったり旅行に行ったりするような仲間と出会えたのもすごい嬉しかったです。 帰国後にしたことは残念ながら特にないんですけど、やっぱり分からないから誰かに聞く、その姿勢はすごく大事だったなと思いますね。
◇大学で変わった友人関係
SAPで仲間と親しくなったとお話しされていましたが、自身の友人関係について、何かエピソードなどはありますか?
私は友達と一緒に何かすることがすごく好きでした。高校も大学も友達がいるからという感じで選んでいて、勉強したくない気持ちより、友達と一緒だから勉強しようという気持ちの方が強かったです。大学受験に関しては一応塾に通っていたのですが、塾になかなか行かなかったりして(笑)、塾に行ってもPARCOのTOHOシネマズに週一回くらい映画を観に行っちゃったりしてたけど、友達が「何時にご飯一緒に食べよう、それまで3時間頑張ろう」みたいな感じでみんな一緒に勉強してくれていたので、勉強頑張れてたかなと思います。今でも「勉強してるからマックおいで」とかいってくれる友達がいるのでどうにかなってますね。
そうした友人が出来るのも、東北大学の良さかもしれないですね。
私は勉強したくない人だから勉強しない側。だけど友達の中には、例えば「テスト前だから遊ばない」って1カ月ぐらい断り続けるような人もいるし、「絶対終電で帰る」とか「11時になったら帰る」って自分で宣言する人もいるし。何かこの後予定から絶対お酒飲まないとか、自分でこうするって決めたら絶対曲げない人が多い。
他の大学の話をあんまり知らないから比べられないんですけど、遊びたくて勉強しなかったとしても、みんなが非難したり、ジャッジしたりすることもないですよね。逆に勉強したい人が勉強してても、あの人勉強できるから困ったとき聞いてみよう、みたいな感じで排除する訳ではなくみんな共存しているというか、いろんな人がいるのはすごい良いところかなと思います。
どういう心持ちで友人を作ったら良いかなど、アドバイスを頂けますか。
全員が全員じゃないと思うんですけど、自分が1人でいる時は、近くの1人でいる人も「私1人だな」って考えていると思うんです。話しかけてみて嫌そうな顔をされたら引けばいいから、とりあえず「おはよう」でも「学部どこ?」でもいいから一言声をかけてみるとちょっとずつ輪は広がっていくのかなと思います。
大学1年生でこんな生活をしたいと思い描いていたものを実現できましたか。
私はわりと思い描いていた通りだったかなと思います。 英語に関しては留学に2回も行けたし、友達作りに関しても、予定帳を見ると高校からの友達だけでなく、いろんな友達が増えたなって目に見えて分かります。これまでどちらかというと交流が深く狭くで、中学校の時は一人の友達とずっといるような人だったので、私としては嬉しかったです。
仙台出身で昔からの友達が多くいる中で、それでも交友関係を広げていこうと思ったのはなぜですか?
大学にも幼馴染くらい長い付き合いの人が何人かいたりするけれど、そうじゃない人とも仲良くしたいなって思ったからです。これまでは、色々な人と遊ぶことをあまりしてこなかったのですが、大学に入って初めて知り合った人と話してみた時に、バックグラウンドが違うだけで知らない話が出てくるのがすごく面白くて、もっと交友関係を広げていきたいと思いました。あとは、大人数でわーっとしゃべるのも好きだなということも分かって、そういった環境を楽しく感じるようになりました。
◇趣味をバイトに
仙台のおすすめスポットとかおすすめのお店とかを何か教えて頂けますか。
私の趣味はカフェ巡りなんですけど、仙台には良いカフェがたくさんあるんです。その中でも私は特にNorthfields Sendaiというカフェが好きです。ちなみに、私自身カフェでサーブ・ホールの仕事をしていて、ドリンクも作ったり仕込みもしたりしています。高校生の時からカフェでアルバイトしたいなってずっと思っていて、丁度いいタイミングで新しいカフェのスタッフを募集していたので、そこでバイトを始めました。
カフェでのアルバイトで面白い、楽しいと感じることはなんですか。
よくカフェラテに絵が描いてあるじゃないですか。その絵を描く練習をさせてもらえてて、書けるようになってきたのがすごい楽しいです。チューリップは今こんな感じのを練習していて、きれいにできたハートはこんな感じです。
バイト中ずっと練習してるわけじゃないから、バイト行く度に1,2回練習するのを1年間ほど続けて、ちょっと書けるようになりました。
どんな人がカフェや飲食系のアルバイトに向いていると思いますか。
やっぱり人としゃべるのがイヤじゃない人のほうが向いているかなと思います。私のバイト先ではお客さんと喋ったりするのが推奨されていたりもするので、コミュニケーションが嫌いじゃない人が向いているんじゃないかなと思います。
アルバイトと勉学を同時に両立させるために、工夫していることがあれば伺ってもいいですか。
アルバイトの前後の時間にちょっとカフェに行って勉強をしています。短い時間だからこそ集中できるかなと思うのでそうやって時間を活用しています。1年生の時はまだ生活リズムを作れてないと思うので、単発のアルバイトをしてテスト前はバイトしない、といった工夫をしていました。
◇1年生に向けて
大学2年生以降、様々なことを経験される中で大学1年生の時にやってよかったなって実感したこと、逆にやっておけばよかったと後悔したことはありますか。
やっててよかったのは、やっぱりたくさん友達を作って仲良くなれたことですね。IPLANETの人とたくさん会って、飲み会に参加したり。あとは留学に行ったメンバーと留学後も継続的に会うことでたくさん人脈が広がったんじゃないかなと思います。
やっておけばよかったと思うことは、私は勉強をおろそかにしてしまった人なので、勉強をもっとちゃんとやっとけばよかったなということです。1年生の時はいろんな科目が取れるじゃないですか。だから単位を取るのが楽な授業じゃなくて自分が学びたい授業を取ってみるっていうのもやっておけばよかったなとすごく思います。
最後にこのインタビューを見ているであろう、来年の1年生に向けてメッセージをお願いします。
ぜひ余裕のある1年生のうちにたくさん自分がやりたいことをやってほしいです。学年が上がると学部の勉強だったり論文だったりに追われると思うので、遊びでも、自分の勉強したいことでも、やりたいことを他の人に惑わされずやったら後々良かったと思うんじゃないかと思います。