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先輩の声

自分を変えるのに遅すぎるということはない

本多 正昂 Masataka Honda
(東北大学大学院経済学研究科)

神奈川県出身。東北大学経済学部経営学科卒業。東北大学大学院経済学研究科経済経営学専攻高度グローバル人材コースを修了。専攻は経営組織論。オーストラリアへの短期留学、アメリカへの交換留学を経験し、学外の活動にも積極的に参加するなど多様な体験を積んできたが、最初から順風満帆な大学生活というわけではなかったという。

-中学高校の頃に熱中していたこと、一生懸命取り組んでいたことはありますか。

中学生の頃はサッカーに打ち込んでいました。高校は地元の私立の進学校に進学し、勉強に力を入れるコースに入ったので、部活動としてのサッカーを続けることができなくなり、趣味の一つになりました。映画も好きだったので、暇さえ見つけたら映画を見に行ったり、自分みたいな境遇の人と遊んだりして自由に過ごしていました。

-地元の大会に出場していたのですか。

出場していましたが、それほど強くはありませんでした。何回か勝ってもそのさきで負けてしまうという感じでした。

-何回か勝てるだけでもすごいと思いますよ。今も映画は好きなのですか。

好きですよ。Netflixとかでよく映画を見ます。ですが、私は古い人間なので映画館に行きます。映画館の雰囲気が好きですね。

◇過去の経験が学問的に整理されていく面白さ
-現在専門的に学んでいることについて教えてください。

経営学、より厳密には経営組織論が専門です。経営組織論というのは、企業経営において組織や人をどのようにマネジメントしていくのかを考える領域です。学部生の頃は、主にリーダーシップとマネジメントの違い、パフォーマンスを上げるための動機づけの手法などを経営学の視点から勉強していました。修士論文では、同一職場内における業務時間外コミュニケーション(≒非公式コミュニケーション)と組織パフォーマンスの関連性をテーマに、社会学に近い観点からの研究を行いました。

-経営組織論に興味をもったのはなぜですか。

サッカー部のキャプテンや学級委員などのいわゆるリーダーと呼ばれるポジションについた経験が影響していると思います。大学で経営学を勉強していく中で経営組織論という学問領域を知ったときに、過去の自分の経験をより体系的に、学問的に整理することにすごく興味が湧いて、面白そうだと感じたのが一番の理由です。

-なぜ自身の経験が学問的にまとめられることに興味を持ったのですか。

昔の自分が何もわからないまま一生懸命にああでもないこうでもないとやっていたことが、実は昔の人によってすでに解決されているとしたら、それを知りたい、知った上で社会人になりたいと思ったからですね。

-具体的にはいつ頃興味関心が定まったのですか。

専攻を決定しなければいけない学部の2年生の頃ですね。

-自分のやりたいことが見つかったのが2年生だったという人の話を聞くと安心できる1年生は多いと思います。

よく経済学部はパラ経と言われるのですが、私も授業に全く出席していませんでした。毎日家で寝てるか友達と遊ぶかという生活を送っていましたし、最初の頃は成績が60点のC浮きの授業ばかりでしたよ。

-そこから興味がもてるものが見つかり、もうちょっとしっかり勉強してみようかなという気になった、という感じですか。

そうですね。知らないからつまらないし、知らないからやりたいこともないのだと思います。インプットを増やしていけば次第にやりたいことが見つかっていくのではないでしょうか。

-そのようなきっかけがとても大事だと思いました。そういうきっかけは、何気なく過ごしているうちにいつの間にか出会うようなものなのか、それとも意識的に手に入れられるものなのか、どっちだと思いますか。

自分が変わらなきゃと思った時だと思います。

-なるほど。話を戻しますが、実際に経営学を勉強していて、「これ昔経験したあれに当てはまるな」とか、「こうすればよかったな」と思ったことはありますか。

例えば、ハーズバーグの二要因理論というものがあります。不満足に関わる「衛生要因」と満足に関わる「動機づけ要因」が人間のモチベーションに影響するという理論です。「飲みニケーション」を行ってメンバー間の仲を深めたり、コミュニケーションをとって雰囲気を良くして、チームを良くしていく。もちろんそれは大切なことなのですが、それだとそれぞれのメンバーが持っている不安要素を取り除くことしかできません。メンバーのやる気だったり、チームへの貢献度を高めるためには、より前向きになるための動機づけが必要になります。メンバーはそれぞれ課題を抱えています。たとえば、サッカーだったら、この技術を磨きたい、こんな選手になりたい、といった感じですね。リーダーはその課題を解決するための手伝いをしてあげるというアプローチの仕方があるのですが、昔の自分がもう少し役に立つキャプテンだったらなとは思いましたね。中学生の頃にやれたかというとそれも微妙なところではありますが。

-今の話を聞いて、学問が実践と密接に結びついているというのを私も実感できました。本多さんが研究されている中で、面白い、魅力的だと感じるポイントを是非説明してもらいたいです。

それは組織論が実践の学問であるということです。経営の現場に限らず、自分の所属する身近な組織ですぐに実践可能であるということが魅力的です。また、組織論は、経営学の内部に限らず、さまざまな学問分野との関わりがあります。経営学と聞くと「戦略」などが最初に思い浮かぶと思うのですが、戦略を立てたとして、その戦略を実行するためにはどういう組織が必要なのか、どういう人の育て方が必要なのか、ということを考え始めると、組織と人の話につながっていきます。そして、どうやって組織と人をマネジメントしていくのかということを考えると、心理学的な話につながっていきますし、最近だと脳科学からのアプローチもあります。このように、経営学はさまざまな学問分野とのつながりがあり、一つ知るとどんどん新しいことを知ることができるというのが魅力だと思います。

-反対に、研究している中で難しい、苦しいと感じるポイントがあれば教えてください。

私が研究で苦しんだのはデータの解析手法ですね。一つは、データの解析には統計学の知識が必要なのに、私は統計学にあまり詳しくないということです。何かを分析しようとする際には数字、Python、その他の分析ツールを使った統計学的なアプローチが必要になりますが、私は統計学を一生懸命勉強してこなかったので、そこが非常にネックになってしまっていました。もう一つが、モデル構築の難しさです。たとえば、あるリーダーシップのスタイルがあって、このスタイルが組織のパフォーマンスの向上につながるのかどうかを見るときに、影響の原因をリーダーシップのスタイルだけに還元できるわけではありません。直接的な影響を見ることができない中で、どういうふうにモデルを組んで、他の要因を削除していくのか、というのは結構難しいことだと感じました。

-統計学を用いた分析が難しい、他の要因も影響しているかもしれない、という難しさがある中で、本多さんが気をつけていること、意識していることはありますか。

私は定量的なアプローチではなく、定性的なアプローチを採用しています。ヒアリングやインタビューのような手法ですね。早いうちから数学と統計に取り組むことを1年生の皆さんにはオススメします。

◇SAPがきっかけで変化した大学生活への態度
-経済学部を選んだ理由を教えてください。

一番実学に近いといわれる経済学部なら、将来就職した際に何か役に立つんじゃないかと思っていたからです。社会科目、特に歴史が好きでしたが、就活やキャリアにおいては実学が重要になると考え、興味があった経済学を選択しました。

-大学で勉強したことが将来役に立つということについて、学部に入学する際にはどのくらいイメージできていましたか。

「経済学・経営学はどの企業でも使うだろう」くらいの漠然としたイメージでした。山崎豊子の『不毛地帯』が好きで商社マンになりたいと思っていたので、経済学や経営学の知識は必要だろうとぼんやりと認識していた程度でした。

-なぜ東北大学だったのですか。

経済的な事情を考慮して国立大学に進学したいと考えていました。加えて、親元を離れたかったというのも大きかったです。実家から離れることができるかつ大学のレベルが高いという条件で絞っていき、最終的にはこれまでいったことのないエリアに行ってみたいと思ったので東北大学を選びました。

-今まで来たことのない土地で生活を始めるにあたって意識していたことや目標にしていたことはありますか。

振り返ってみると、長男気質というか、言われたことは愚直にこなすけど、自分で考えて動くことはなかなかできないタイプの人間でした。「敷かれたレールを走るのは誰よりも上手だが、主体的な思考や行動ができない」ということが自分の弱みだと認識していて、それに対してコンプレックスを持っていました。なので、せっかく大学生になって、見知らぬ土地に来たんだから、自分で考えて何か新しいことにチャレンジしていきたい、とにかく変わりたいと思っていました。

-実際にチャレンジしたことはありますか。

国際交流に興味があったので、TGLプログラムに登録して、1年の夏にSAP(Study Abroad Program)を利用してオーストラリアに行きました。

-国際交流に興味を持ったきっかけはなんだったのですか。

英語を使ってグローバルに働きたいという漠然とした思いがあって、英語を話せるようになりたかったからです。また、義理のおじさんがアメリカ人で、英語が身近な環境だったということと、映画が好きでアメリカの文化に興味があったことから、自然と国際交流にベクトルが向いたのだと思います。

-SAPでオーストラリアを選択した理由を教えてください。

SAPでは世界各地の国が候補として用意されています。英語圏のプログラムに絞り、アメリカには行ったことがあるので、オーストラリアに決めました。プログラムの期間が一番長く、現地の学生と交流する機会も多く用意されていたというのもオーストラリアを選択した理由です。

-オーストラリアに行って印象的だったことはありますか。

自分が当時19歳で、現地で関わった学生が年上だったことも関係すると思うのですが、いろいろな面で子ども扱いされたと感じたことです。西欧社会では、自分の意志をはっきりとさせられない場合、何も考えていないか無能だと見做される傾向が強いと感じました。オーストラリアの学生からの「今何の勉強しているの」「将来何になりたいの」という質問に対して私は全然答えられませんでした。一方で、専攻は数学科だけど日本語に興味があるから数学と文学のダブルディグリーで両方の単位を取得している学生や、一回卒業した後にもう一回勉強したくなったから大学に通っている20代後半の学生に現地で出会い、みんな自分の意志をしっかりと持っているということを実感しました。今自分はこれがやりたいからこれをやっているという周りに流されない姿をみて、自分もしっかりとした考えを持って行動できたらな、と思うようになりました。

-オーストラリアから帰国してから変わった部分があれば教えてください。

国際交流活動に従事しました。IPLANETや@homeに参加したり、経済学部に所属する留学生のチューター活動にも応募しました。課外活動にも積極的に参加するようになり、起業家に会って仙台市の経営課題を考えるプログラムに参加しました。積極的にアクションを起こすようになりましたね。

-仙台市の経営課題を考えるというプログラムはどういうものだったのですか。

一般社団法人ワカツクが企画・運営しているプログラムで、仙台市役所が行政として抱えている問題に対して学生と仙台市の職員が一緒に取り組み、解決を目指します。そこでは、大町西公園をどういうふうに活用したら人が集まるのかについて考えました。

-プログラムに参加したきっかけはなんだったのですか。

学部の1、2年次は経済学の基礎的な科目を履修していたのですが、今勉強していることがなんの役に立つのかがわからず、面白さを見出すことが全くできませんでした。より実践的に、今勉強していることがどういうふうに使われているのかが知りたかったので申し込みました。

-確かに、今学んでいることが実際に使われている場面を見ることで、勉強する理由が明確になり、より積極的に大学での学びに取り組むことができそうだと思いました。プログラムで印象的だったことはありますか。

一つは、学生のアイデアでも実際の問題に対して貢献できるということです。学生ならではの視点が欲しい、学生のアイデアが欲しい、ということをよく言われると思います。このプログラムを通して、自分たち学生が考えたアイデアでも、しっかりと磨いていけば実際の行政にも役立たせることができるということに気づくことができたことは非常にいい経験でした。一方で、当時はアイデアベースの話しかできず、実際にリサーチや分析をして何度も何度もアイデアを考え直していくというのができなかったというのが悔やまれます。リサーチや市場動向、ユーザー視点の需要などを完全に無視していました。

-学外のチャレンジの場を見つけたい1年生も多いとは思いますが、一方で、どうすればいいんだろうと疑問に思う人も多いと思います。学外の挑戦の場はどのように見つけるものなのですか。

学部からの紹介やFacebookを通じて情報を仕入れたら積極的に参加するようにしていました。一番いい方法はいわゆる意識高い系の人たちとつながる、そういう人が集まるコミュニティに入ることだと思います。そのコミュニティに入ると自然と情報が流れてきます。

-そのようなコミュニティに入る最初の1歩目はどこでゲットしたのですか。

私は短期留学から帰ってきた後に国際交流系サークルに入りました。そこにはいろんなことをやっている人がいたので、その人について回って「どうやったらそれできるの」「自分もやりたいから紹介してほしい」と聞いたりするなど、かなり図々しく付き合っていました。自分で待っていたら何も始まらないです。人伝が大事だとよくいいますが、誰かから紹介してもらうっていうのが一番確かです。

-その他、何かチャレンジしたことはありますか。

学部3年生の時にカリフォルニア大学サンディエゴ校に交換留学をしました。

-なぜ留学先としてアメリカを選択したのですか。

理由は三つあります。一つ目が、学生のうちに英語をしっかり使いこなせるレベルまで上げておきたかったからです。二つ目が、将来的にMBA留学をしてみたいので、その予行演習的な体験をしたいと考えたからです。アメリカはビジネススクールの本場です。MBAは大学院のコースなので学部生は履修できないのですが、幸いにも学部生向けに開講されている授業がありました。三つ目の理由は、カリフォルニアという場所に関係しています。私は映画がすごく好きで、カリフォルニアならハリウッドにいつでも行けるし、映画のロケ地にも近いです。また、元々ラテン文化に興味があり、スペイン語を2年間学んでいたので、ラテンアメリカの影響を強く受けているカリフォルニアを留学先として選択しました。

-実際にアメリカに住んでみてどうでしたか。

雰囲気や居心地は海外の方が好きです。人の目を気にしすぎず、自由に自分のやりたいことを追求でき、挑戦と失敗が許容される環境は、圧倒的に海外の方が充実しています。一度経験すると、日本の閉塞感にはうんざりするほどです。

-英語を話せるようになりたいと思っている1年生に向けたアドバイスをお願いします。

とにかく聞く練習をするのがいいと思います。アメリカに行って一番きつかったのが、ネイティブの話すスピードは速いし、スラングも混ざるから聞き取れなかったことです。海外のメディアのニュースを聞く、映画を英語字幕で見る、なんでもいいのでやってみればいいと思います。その際に、外国人の友達を作ればモチベーションが維持できます。英語を話せないと友達とコミュニケーションがとれないので、必然的に英語学習へのモチベーションが高まります。もちろん全部大事ですけど、特に鍛えておいた方がいい能力と言われるとリスニングですね。聞く力を高めることに集中した方がいいと思います。

-交換留学に行くにあたって、語学以外に準備したことはありますか。

東北大学の交換留学は研究留学と位置づけられているので、日本にいる間に専攻に対する理解を深めておきたいと考えていました。3年生になって経営学科の組織論のゼミに入ったあとは一生懸命専攻の勉強をしました。

◇人目を気にせず、自分のやりたいことを追求する
-アメリカ留学を経て日本で働きたいと思うようになったという話を先ほどしていましたが、現在の将来のビジョンについて教えてください。

非常に抽象的ですが、価値のあるものを生み出す仕事をしたいと思っています。例えば、映画を撮影する際には、映画を撮る監督だけではなく、今こういう需要があるからこういう作品を作ったら売れるんじゃないか、というふうに作品をプロデュースしていく人も必要です。プロデュースするためには経営学的な視点、例えばマーケティングの知識が必要になってきます。自分が学んできた経営学を活かして、実際に手を動かして作る側ではない方面から創造的な仕事に従事したいと考えています。

-ではこれから就活をするのですか。

実は就活はもう終わっています。私は学部大学院5年一貫プログラムに参加しているので、今年(2022年)の春に卒業します。このプログラムでは、学部4年の時に大学院の授業をいくつか先行履修して、その後大学院に1年通って卒業することができます。

-そのプログラムに参加しようと思ったのはなぜですか。

理由は三つあります。日本では、文系学部を卒業して大学院に進学する人は少ないですし、就職で有利になるわけでもないのですが、海外では企業の上級管理職に就くためには修士を持っているのが必須という現実があります。もしも将来海外で働くことになった場合、もしも外資系企業に行くことになった場合、もしも日本社会も修士が必要な環境になった場合、という可能性を考えた時に、修士まで取得するのも悪くはないと考えたのが一つ目の理由です。もう一つが、経営学を勉強していく中でだんだん楽しくなってきたからです。学部4年間で専門と呼ばれるものを身につけられたかと問われると答えはNOなので、もう少し勉強してから社会に出たいと考えたからです。三つ目は、交換留学に行くと就活時期が遅れて結局留年しないといけないので、同じ年数で修士まで取得できるプログラムに参加した方がいいと判断したからです。経済学部に限らず、ユニークなプログラムを持っている学部はあると思うので、調べて活用してみればいいと思います。

-今まで経験されてきたことの中で、大学1年生の頃にやっておいてよかったことはありますか。

早い段階で広い世界を知れたことは良かったと思います。留学をした、国際交流をした、その結果自分の価値観が広まったという経験をしたことは非常に良かったです。

-反対に、早い時期にやっておいた方がよかったと思っていることはありますか。

もう少し学生らしいことをやっておけばよかったなと思っています。必要以上に合理的に考えてしまっていて、「あいつら何やってんの?」とどこか斜に構えている自分がいたのだと思います。例えば友達と飲みまくるとか、同期と集まってゲームをして酒を飲むとかですね。大学院生になった今やるかというと絶対やらないことばかりです。そういうある種「くだらない」ことは1年生の時を逃すともうできないと思います。くだらないといえばくだらないことですけど、純粋に楽しむ、そういう経験をしておくことも必要だったな、と今では思っています。

-1年生の中には新しいことに挑戦したいけど躊躇してしまう人もいると思います。そんな学生に対してアドバイスをお願いします。

自分も躊躇してしまう学生だったので、難しいのはよくわかります。人が変わる条件としてとある有名なコンサルタントが三つ挙げていました。一つ目は環境を変える。私は留学を選択して環境を変えました。二つ目は付き合う人を変える。例えば、自分と正反対の特徴を持つ人と一緒にいる、そういうコミュニティーに入ってみる、とかですね。三つ目は時間配分を変える。この三つのうちどれかを変えてみることが、変わっていくためのきっかけになると思います。

-環境を変える、付き合う人を変える、時間配分を変える、というのは一朝一夕ではできないことだと思います。本多さんが意識していることはありますか。

何かを変えるのはすごく大変なことだと思います。例えば、新しいコミュニティに入ろうとする時、知らない人ばかりだし、一人で行くのも嫌だし、恥ずかしいし、怖いし、っていう気持ちになるのはすごくよくわかります。ただ、良くも悪くも人は他人に対して無関心です。アメリカへ行ってから感じたことは、良くも悪くも誰も私のやることに興味がないということです。留学したことで人目を気にしなくなったと感じています。誰も自分のことは気にしていないから、人のことは気にせずに好きなことをやってみたらいいと思います。私たちも、ある人と2回目に出会った時に、その人の名前すら覚えていないことが多いはずです。誰も自分のことなんか気にしていないと言い聞かせて行きたいところにどんどん飛び込んでいきましょう。

-最後に、このインタビューを見てくれている学部1年生にメッセージをお願いします。

最初のうちは選り好みせずにとりあえずいろいろなことをやってみましょう。これまで続けてきたことを続けるのもいいですし、全く違う新しいことをするのもいいと思います。そうやって幅広く挑戦する中で、何か「これだ!」というものが見つかったら、自分が一番やったと思えるくらい全力でそれに取り組む。そうすれば、有意義な学生生活を送れるはずで